あきらめろと云うが
かの女を 人は あきらめろと云うが
おんなを 人は かの女だけでないと云うが
おれには 遠くの田螺(たにし)の鳴声まで かの女の歌声にきこえ
遠くの汽車の汽笛まで かの女の溜息にきこえる
それでも
かの女を 人は あきらめろと云う
君に届けこの詩
かの女を 人は あきらめろと云うが
おんなを 人は かの女だけでないと云うが
おれには 遠くの田螺(たにし)の鳴声まで かの女の歌声にきこえ
遠くの汽車の汽笛まで かの女の溜息にきこえる
それでも
かの女を 人は あきらめろと云う